花ブロックは1900年代中期にアメリカ等で当時のミッドセンチュリーモダンスタイルの中で多くこのデザインが取り入られ、後に沖縄伝統のコンクリートブロック【花ブロック】と呼ばれるようになった。
第二次世界大戦後の沖縄はアメリカ統治下の元、アメリカ文化やライフスタイルの影響を受け、そのカルチャーは瞬く間に沖縄に根付いていった。今ではお馴染みのA&Wやブルーシールなどの大手アメリカチェーン店が沖縄にあるのも戦後の統治下のなごりからだ。
それは建物も例外ではない、戦前の沖縄はいわゆる木造の、今でいう“沖縄古民家”が建築の主流でした。戦後、米軍が基地を整備するにあたって、アメリカからコンクリートやブロック製造機が持ち込まれた時、沖縄人(ウチナンチュ)もどうにかその技術を沖縄に取り入れようとアメリカから機械のカタログを取り寄せて機械を自作。
沖縄は亜熱帯気候なので日差しが強く、その日差しを和らげるために、影を作って風を通す沖縄独自のデザインが確率され、今では花ブロックのデザインは100種類以上もあり、沖縄の建物には欠かせないアクセントとなっている。